今回のテーマは『失敗しない税理士選び⑨ 月次決算を行ってくれる税理士を選ぶ』です。
月次決算では、各社の事情にあわせて、業績管理や経営判断に活用しやすいものだけを作成します。
月次決算による負担は少なくないですが、毎月数字ベースでタイムリーな経営判断が可能になるという大きなメリットがあります。
月次決算の優れた点は、月次で予算と実績を比較できることにあります。そのため、月次予算の策定が前提です。
月次予算は年度の利益計画をベースに季節変動などの要素も考慮に入れて作成します。
こうして作成した月次の予算と実績を比較すると、目標達成度が一目でわかります。未達成の場合はやはり数字から原因を分析し、改善策を立案することができるのです。
感覚ではなく、数字にもとづいた経営判断ができる点が、月次決算の優れた点であるのは間違いありません。
負担が増えるというデメリットはありますが、それ以上に、数値によるタイムリーな経営判断が可能になるというメリットがある月次決算。
人手不足になりがちな中小企業で月次決算をすることは簡単なことではありません。
数字の上での問題点ははっきりしますが、原因の特定などが難しいこともあります。
そんな時こそ、税務・経理のプロである税理士にサポートを頼んでみるとよいでしょう。通常、決算処理の代行は別料金になりますが、その価値は大いにあるはずです。
予算的に月次決算の代行を依頼できなくても、顧問契約を結んでいる場合は、社内で作成した月次決算書を提示して、毎月数字にもとづいた経営アドバイスを受けることができます。
月次決算は、毎月数字ベースで現状を把握し、タイムリーに経営判断を下すことができて、早めの節税対策もとれるというメリットがあります。
それでも、月次決算の負担は少なくないので、税理士に代行を依頼するのも手です。予算の都合で代行を依頼できなくても、顧問税理士に数字ベースでの毎月の経営アドバイスを頼むだけでも助けになります。
月次決算にも手を抜かない税理士なら、会社のお役に立ちます!
カテゴリー:おおつか税コラム