今回のお客様は、知り合いの経営者の方からのご紹介でご相談に来られました。聞けば、以前からお付き合いのある税理士事務所への不満があるとの事でした。 担当が税理士本人ではなく、その事務所の従業員であるため、相談事の進み具合が悪いそうです。税理士事務所にその不満を伝えても、中々改善されず、やむを得ず他の税理士事務所を探し始めたのだそうです。 今回のお客様のように担当が税理士本人ではなく事務所の従業員である場合、従業員自身が決裁権を持っていない事がほとんどなので相談をしても「一度事務所内で確認します」という対応が一般的です。 毎月の会計入力など事務的な経理業務だけのご依頼であれば従業員による対応でも特に問題はありませんが、税務調査や資金繰りなど専門的な相談事が多い企業様の場合には、従業員だけでは対応しきれません。 そのため、どうしても一度持ち帰って税理士に確認してからでないと話を決める事ができず、相談事の進み具合が遅くなってしまう傾向があります。もし同じような状況で悩んでいるという方はぜひ本記事の事例を参考にしてみてください。
サービス内容 | 年齢・年代 | 業種業態 | 役職 | 性別 |
---|---|---|---|---|
税務顧問 | 40 | クリーニング業 | 代表取締役 | 男性 |
今回のお客様は、創業50年以上、クリーニング業を営む企業の3代目経営者の男性です。今現在お付き合いのある税理士事務所の対応スピードに不満があり、スピーディーに対応してくれる税理士の方を探しておられたのだそうです。 今現在その会社を担当してくれているのが税理士本人ではなく、事務所の従業員であるため、税務調査や資金繰りなどを相談しても中々スムーズに話が進まない事に不満を持っているとの事でした。 そういった不満を知り合いの経営者に打ち明けた所、当事務所をご紹介いただき相談に来られたのだそうです。 こういったケースは、多くの従業員を抱える規模の大きな税理士事務所に依頼をした時によく起こりがちです。 窓口役を従業員が担当している事から、相談をしても「一度確認します」など結論がワンクッションおかなければ出ないため、中にはスムーズに相談事が進まないと感じてしまう方も出てきてしまいます。
今回のように税理士事務所の対応に関して不満があるという場合には、まずは直接その税理士事務所に不満をお伝えし、改善してもらえるように要望すべきです。 新しい顧問税理士を探すのには多少なりとも労力がかかりますし、以前からお付き合いのある税理士の方がその会社の内情を把握しているため、話も通りやすくなります。 一方で新しい顧問税理士にした場合には、一からそういった体制を構築していく必要があります。そのため、不満をお伝えして改善されるようであれば、それに越した事はありません。 改善要望をしたにもかかわらず改善が見られない場合には、今後のためにも他の税理士を探すようにした方が良いでしょう。また、顧問税理士は変えずに、スピード感が必要な相談のみ他の税理士に依頼するというのも手段の一つです。 例えば当事務所では融資のご相談もさせていただいていますが「顧問弁護士の対応が悪いため融資のご相談だけお願いしたい」というお客様もいらっしゃいます。 今回のお客様にもまずはしっかりと改善要望を税理士事務所に伝えるようアドバイスをさせていただき、改善が見られなかった場合に再度ご相談してくださいとお伝えいたしました。 「改善要望は以前伝えたが、中々改善されなかった」との事なので、今後は私本人が担当し、毎月1回の面談を行うという内容で税務顧問契約を結びました。